設計:鉄川与助
竣工:1918(大正7)年
奈留島は隠れキリシタンの島として知られ、江上集落の先祖も大村藩領から移住してきた。信徒達は、キビナゴ漁で得た財産を投げうち、献身的な労働奉仕によって小さな天主堂を完成させた。外観は、クリーム色の下見板張りに水色の円形アーチ窓が何とも愛らしい。内部はリブ・ヴォールト天井と木目塗りの列柱が見事で、木造ロマネスク様式の天主堂として最も完成度が高いといわれている。2008年に国の重要文化財に指定された。