公開討論会申し入れの記者会見

市民公開説明会及び討論会の申し入れ

公開討論会要望書

 

平成26年度の予算案を発表した長崎市長会見(2014年2月14日)を受け、公会堂を前提とした新市庁舎建設計画に伴う条例の変更や、設計費が盛り込まれていることに対し、市民に対して公開説明会及び討論会を開いて欲しいと申し入れをしました。下記は、その要望書の内容です。

長崎市長 田上富久様 2014年02月 19日

長崎都市遺産研究会一同代表

林 一馬

長崎市公会堂の解体を前提とした新市庁舎建設計画に関する市民公開説明会及び討論会開催に関する要望書

 拝啓、時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。私たち長崎都市遺産研究会のメンバー並びに先に提出した「長崎市公会堂の存続・再生を求める要望書」の発起人および賛同者の一同は、長崎市が現在進めておられる市役所庁舎の建て替え計画に伴い、長崎市公会堂を取り壊そうとしていることに強い危惧の念を抱いております。要望書を提出した際、市長はいままで懇話会や委員会で議論を積み上げてきた経緯を理解して頂きたい、との回答をなされました。また、その後、長崎市の溝田総務局長が「公会堂の一部を新市庁舎か、新しい文化施設のどちらかに、何らかの形で残せないか検討したい」というコメントを、マスコミを通じて発表しておられます。しかし、これまでの懇話会や委員会では、要望書に記したような長崎市公会堂がもつ長崎市にとっての歴史的意義や資産的価値、それ自体の建築的価値、そして今後のまちづくりに大切な都市景観的意義などについて、どれほど真剣な検討がなされたのか、大いに疑問を持たざるをえません。市長が回答の中で言及された「記憶の継承」が上記「公会堂の一部移設保存」でしかないように、その価値や意義の大きさがまだ十分にご理解いただいているとはとても思われません。また、上記懇話会や委員会に提出された資料(公開分)にみえる「老朽化」問題等についても、専門的見地からすると少なからず結論誘導の疑いを禁じ得ません。

 さらに、貴市が実施した新庁舎建設計画についてのパブリックコメント募集に対しても、通常では見られない多数の市民の声が寄せられたこと、その中にはこの問題について市民公開の場で説明をすることを要望された意見もあった、と聞き及んでおります。しかも、このパブリックコメントの内容が公開されてもいない段階で、新庁舎の設計経費を計上した来年度予算が市議会に議案として提出される予定との情報にも接しています。

 しかしこうした進め方は、あまりにも市民への説明が不十分だと言わざるをえません。

 それゆえ、長崎都市遺産研究会は長崎市公会堂の解体を前提とした新庁舎建設計画に関して、市民公開の説明会及び討論会を開催されることを強く求めます。

 尚、日程及び開催場所の調整には応じます。誠に勝手ながら2月末日までに書面での回答をお願い申し上げます。

以上

長崎県内テレビ局各社のニュースで報じられました。下記の番組名をクリックするとyoutubeで視聴いただけます。

NCCスーパーJチャンネルながさき

報道センターNBC

KTNスーパーニュース

新聞掲載記事

西日本新聞2月20日掲載

毎日新聞2月24日掲載

Photo

長崎新聞2014年2月20日掲載記事

投稿者

長崎都市遺産研究会
長崎都市遺産研究会

長崎都市遺産研究会は、都市の中で埋もれていたり、解体されようとしている貴重な建築遺産を発掘、保全し、次世代に継承するための支援活動を行う市民団体です。

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