設計:長崎市 竣工:1924(大正13)年 RC造3階、2002(平成14)年頃解体
ここには、なんと1924(大正13)年の校舎があった。長崎市内では3番目のRC造小学校校舎である。戦後、増改築されるうちに、廊下が高低差でうまく調整できずに迷路のようになってしまった。この旧校舎は国道側から見えないので、ご存じない方が多く、解体されたことを知らない人も多い。
校舎は、大正時代の増築というスタンスで作られているので、RC建築の部分には基本的な廊下、階段、教室しか設置されていない。また、今後の増築のために、廊下がそのまま延長できるようにもなっていたようだ。ちなみに、南側に教室があったが、敷地の高低差のために1階部分にはあまり陽が差さなかったようである。享年78。
(解説・写真:松尾有平)