設計:長崎市(古賀松乙)竣工:1936(昭和11)年RC造3階、2004(平成16)年解体
旧勝山小学校と双子の小学校で、規模は違うものの、よく似た点の多い小学校である。外観デザインは、旧勝山の立面がのっぺり長いボリューム重視ならば、旧新興善は水平ラインに、当時はやりのスクラッチタイルを使用した少し華やかな感じがする。少し開いたL型の平面を階段室で上手く処理をして、玄関ホールを特徴的なものとしていた。
ちなみに、旧新興善小学校には商家や旧家の子供達が多く、ここにあった講堂は父兄から市への寄付である。享年68
(解説・写真:松尾 有平)